Q.冬林檎 ここから恋にしてみせよ
菜の花の長方形に灯る畑
曲線のGを受けつつ斑雪
桜ちるシャツ一枚でさまよえる
よい骨にしてくださいな桜花
新しい手帳開けばの春の音
一両が麦の青さを分けて行く
杏散る歪めるべきは真実で
四月馬鹿 ばかでいられた日もあった
四手辛夷わたしの頬を打って散る
パルフェパルフェ パルフェのいちごつんと立つ
春の雹行かないでって言ったのに
春の燈不揃いの歯を愛でてやる
言い訳のようにレモンを一つ買う
四月という燦きを読む昼下がり
煮魚にナイフ沈める春の宵
大仏に春の眉毛を見せに行く
春驟雨落ちてゆく花開く花
書を捨てず町に出てまた書に帰る 詩とは蓮華の地下茎のこと
花疲れあやしい呂律で愛を言う
春の夢あなたの頬を軽く打つ
花菜雨アイスコーヒー手に光る
春北斗連れ去ってくれ思い出を
春愁アボカドの種舐めてみる
連翹に呼ばれてひとつ前の角
凧 凧 凧 公園じゅうを駆け回る
桜ごち同期が二人辞めていく
花過ぎて御社が第一志望です
つむじ風奇数でいつも余る側
来た道は忘れてもいいしゃぼん玉
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